自分に優しくするために/精神科デイケアで伝えていること
スタッフの石井です。
今日はデイケアでおこなっている講座について
少しお話しさせて頂こうと思います。
私は精神科デイケアで、セルフコンパッションの講義をしています。
セルフコンパッションとは、自分にやさしく接する心のあり方のことです。
けれど、心に傷を抱えた人にとって、
「自分にやさしくする」という考え方は、
とても難しいことです。
講義の中でも、「それだけはできない」「自分にやさしくなんて無理」
そう言われることは少なくありません。
中には、
「自分を好きになるなんて、とんでもない」そう感じている人もいます。
だから私は、「自分にやさしくしましょう」とストレートには言いません。
季節のことや体のこと、日常の出来事など、
いろいろなテーマと組み合わせながら、
少しずつこの考え方を伝えるようにしています。

人生はいつも順調とは限りません。
むしろ、つらいことや苦しいことは何度も起こります。
そんなときに、「今つらいよね」「しんどいよね」
と、自分の苦しさに気づき、寄り添うことができると、
それは生きていくうえで大きな支えになります。
先日のデイケアでは、
「花粉症 × セルフコンパッション」というテーマで講義をしました。
体のつらさをきっかけに、自分の体や心との向き合い方を考える内容です。
参加された方からは、「じわじわ効いてくる感じがします」とか
「すぐにはできないけど、やってみたい」という感想をいただきました。
セルフコンパッションの話をすると、「苦手です」とか
「受け入れられません」という声をいただく事が多いです。
いろいろな意見をいただく中で
「もう、やめたほうがいいのかな」と思うこともあります。
けれど驚くことに、この講座はとても人気があります。
「苦手だけど、また聞きたい」と来てくださる方もいます。
きっと心のどこかで、
自分を大切にする方法を求めているのかもしれません。
セルフコンパッションは、すぐにできるようになるものではありません。
でも、ゆっくり心にしみていくものだと思っています。
もしよかったら、今日一つだけ。
自分にやさしい言葉をかけられなくても、自分のことを理解し、
共感する言葉をかけてみてください。
それだけでも、少し心がゆるむかもしれません。
今日もお読みいただきありがとうございました。