お知らせ

大船心療内科・デイケアに通所されていた患者さまへ

この度は、当院の急な都合によりデイケアが休止となり、ご通院されている患者さまにご迷惑をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます。

大船心療内科デイケアの再開を望んでくださる皆さまに残念なお知らせを申し上げます。

・令和６年5月以降はフリースペースの提供を中止させていただきます。
・茶話会につきましては、私より5月に改めてお詫びと今後のデイケアの再開についてご説明する場としたく、最後の茶話会を開催します。その日程については追ってご連絡申し上げます。

当院の都合により突然に集団治療を中断された皆さまのお気持ちに応えるべく、これまでは「フリースペース」を提供して参りましたが、このたび私の院長判断により、中止することといたしました。その理由を以下にご説明申し上げます。

まず、デイケアの時間外に不十分な管理下のもとで集うことにより、患者さま同士の「望ましい温かい繋がり」を超えて「体調面を含めた個人的な内容まで踏み込んでしまう（踏み込まれてしまう）」というリスクを排除しきれないと考えました。

治療的境界が崩れると治療の健全性は失われます。決められた場所、時間、手続きによって規定された治療の環境（治療構造）から逸脱すれば、患者さま同士が個人的な関係に巻き込まれる危険が高まり、グループ間に支配や依存関係が成立するなど、患者さまにダメージを与えかねません。これは精神医療領域においての一般論であり、基本的な考え方となります。したがって、これ以上のフリースペースの提供は、皆さまの今後の治療に対してネガティブに働くと、医師として判断しました。

行政の厳しい審査を経て認可された場所でのみ、医療の提供は許されています。
当院が、皆さまの治療的な集いを当院以外の場所に誘導することはございません。
正規の医療機関ではない施設における活動は、医療ではないものとご理解ください。

皆さまのために、一日も早いデイケアの再開を目指して、尽力を続けます。
どうか上記につきまして、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

令和6年4月19日
医療法人社団奏愛会
大船心療内科
院長 井出 広幸