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性依存症

性依存症とは

性行為を求める衝動や性的な妄想、性的な逸脱行動が抑えられない状態です。 単なる性欲が強い・性行為が好きとは違います。 行動によって得られる性的な興奮や刺激に溺れることが習慣化し、頭の中が性のことでいっぱいになり、自分の意思で症状をコントロールできなくなっていきます。 法を犯す行為となることもあり、再発防止や行動を変えるためには、刑罰による抑止だけではなく、治療的なアプローチが必須です。 しかし、現時点で臨床現場において「性依存症」や「セックス依存症」という診断名は存在しません。 「病気」と定義されていないことから、専門的な治療が受けられる医療機関などが極端に少ないのが現状です。

性依存症

原因

自分の意思の強さや、性行為への好き嫌いなどは関係ないと考えられています。
性依存症の本質は、性欲の問題ではありません。
実際はもっと複雑で、さまざまな複合的要因が絡み合った問題といわれています。
親子関係の問題や過去のトラウマ、ストレスや不安や焦燥感、
現在の置かれている環境、他の依存症なども関連しているようです。

性的対象に依存している間は、脳内から快楽物質が放出されます。
すると、不安や孤独感などから一時的に逃れることができます。
こういう経験が脳に刻み込まれ、アルコールや薬物といった
物質依存と似たメカニズムが働いているのではないかといわれています。

症状

特定の性的な行動について、 それがリスクを伴う悪い結果につながると分かっていても、
自分の意思に反して強迫的に繰り返してしまいます。
依存する対象は、実際に相手のある性交渉だけではありません。
自慰行為に過度に溺れてしまったり、
性的ないたずら電話やインターネットのアダルトチャットに
夢中になってしまうということもあります。
また、法に違反するものでは、痴漢や覗き、盗撮、露出などもあります。

結果以下のような損失に繋がることも考えられます。

【社会的な損失】
スキャンダルによって仕事を失ったり家庭崩壊をし、
世間体や信頼関係を失ってしまうことがあります。

【身体的な損失】
性行為においては、避妊具などの使用などを
ほどんど行っていないと推測されています。
不特定多数との性行為による性感染症やHIVのリスクが考えられます。
また、女性ならば望まない妊娠や人工妊娠中絶などのリスクもあります。

【経済的な損失】
職を失い収入が無くなったり、風俗通いがやめられなかったりして、
借金を重ねてしまうケースもあります。

いちど覚えた快感を求めて行為が繰り返されるだけではなく、
スリルや達成感、高揚感が強くなることもあります。
依存が深刻な場合は、危険な区域や状況に自ら足を踏み入れることもあります。
非合法な売買春などに絡んでしまったり、
事故や犯罪に巻き込まれたりすることもあります。
最悪の場合は命を落とす危険すらあります。

検査および診断

性依存症を診断する特定の検査はなく、
以下のチェックリストに該当する項目があれば、
いちど依存症を扱う医療機関などに相談してみるとよいでしょう。

・性的な思考や行動に関して、誰かの助けが必要と感じている。
・性的行動を隠すため、嘘をつくことが頻繁にある。
・性的な思考や行動をしているときの方がリラックスでき、
その行為ができないと、ストスや不安、感情が不安定になったりする。
・性的な思考や行動を制限したいと感じることがあるが、
衝動を抑えることができない。
・長時間、執着して取り組んでしまうことで、
それ以外のことをおろそかにしている。
・性的な思考や行動を行うために、頻度やリスクが高まっている。
・性的な刺激があると、物ごとの優先順位が逆転してしまう。
・性的な思考や行動のせいで、集中力や仕事の能率などが低下している。
・性的な思考や行動のことが常に気になってしまう。
・不安や孤独感を和らげるために性的な思考や行動を用いる。
・性的な思考や行動のあと、罪悪感や自責の念を抱き、落ち込んでしまう。
・性的関係を持つ相手を次々と変えている。

治療

性依存症に対する治療は主に3つから成り立ちます。

認知行動療法などの心理的治療

性に依存している背景に、ストレスによる不安や抑圧、
孤独感などが存在することも多いです。
それらの感情を自分自身で受け止められ、
コントロールできるようになることで、解消につながるケースもあります。
また、自分の行動は大した問題ではないといった歪んだ心理がある場合もあります。
問題となる行動の背後にある思い込みに気づくことも大切で、
それらを自覚して直していく努力も必要になります。

自助グループの活用

他の依存症と同様に、性依存症にも患者による自助グループが存在します。
参加することで、依存症の特性や治療法についての理解を深めることができます。
症状について知ることが再発防止にも役立ちます。
また、自分の経験を話したり、他の人の経験を聞くことで、
自分の置かれている状況が認識できるようになり、
治療に向き合う姿勢も生まれます。

薬物療法

「性欲を抑制する目的」「衝動性を抑制する目的」
「強迫観念・強迫行為を緩和する目的」などで使用されます。
薬の力を借りて、衝動性を抑えたり、気分を落ち着けたりすることで、
問題となる性行動に振り回されない心身の状態を作ります。
そして、問題となる行動を行わない日々が
過ごせる生活スタイルを確立することが、再発防止に繋がります。

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