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せん妄

せん妄とは

時間、場所といった情報を急に忘れてしまうものから始まり、 注意力や思考が低下する症状で、 数時間程度で収まる時もあれば、継続する場合もあります。 また、1日の生活の中でせん妄が強い時もあれば、 比較的弱いケースもありますし、この状態を放置して適切な処置を行わない場合、 昏睡や死亡に繋がるケースも確認されていますので、 決して軽視できる症状ではありません。

せん妄

原因

せん妄の原因は大きく下記の4つに分類できます。

入院・手術の影響

入院や手術の外科的療法の影響ではなく、
入院・手術の環境がせん妄の原因となります。
入院や手術は、時間の概念を忘れさせます。
特に手術は麻酔の影響もありますので、どれだけの時間行われていたのか、
患者は分からないものです。
いわばその時間、外からの情報が遮断されることになりますし、
入院中は規則正しい生活の一方で、夜になれば病院の機械音が響いたりします。
結果、せん妄が発症するケースがあります。

疾患の影響

脳卒中や認知症、パーキソン病といった症状が
せん妄の原因として挙げられることが多いのですが、
他にも髄膜炎や神経変性疾患、脳炎、じん不全や甲状腺機能異常、
癌、さらにはインフルエンザの影響でせん妄が発症するケースもあります。

薬の副作用による影響

違法薬物の使用による副作用だけではなく、急性アルコール中毒時、
あるいはモルヒネや鎮痛剤、睡眠補助薬や抗うつ薬などの
副作用にてせん妄が発症するケースがあります。
また、副作用ではなく、それまで長期間使用していた
薬の使用を中止した際にせん妄が生じるケースもあります。

加齢によるもの

加齢によってせん妄が生じるケースもあり、
これは若年層では影響がない疾患も、
体質の変化によってせん妄が生じてしまうのです。
脱水、尿路感染症や便秘、インフルエンザ等でせん妄が生じるケースもあれば、
ストレスや睡眠不足といった生活動態で生じるケースもあります。
また、高齢者が身に着ける眼鏡や補聴器が自身に合っていない場合や、
社会的孤独による感覚遮断によってせん妄が生じるケースもあります。

症状

せん妄の症状としては主に下記の5種類に分類できます。

睡眠・感覚障害

不眠症に陥ったり、生活のリズムが悪化することで昼夜逆転してしまうものです。
起きているものの半分寝ているような状態だったり、
逆に寝ているのに落ち着きがなく動いたりといった症状がみられます。

幻覚や妄想

実際にはいない物が見えてしまう幻覚、
経験していないことを本当の記憶だと錯覚してしまう妄想も見られます。

不随意運動

アルコールせん妄にみられるもので、
手が震えるなど患者自身の意志とは関係なく体が動く症状です。

気分障害

急にイライラしたり、不安や興奮に襲われることもあれば眠気になったりなど、
次々と人格が変わっているかのような状態に陥り、
それまで内向的だと思っていたものの、急に攻撃的になったり、
逆にそれまで攻撃的だったものが、急に活動性が低下するなど、
自分自身のコントロールができなくなるものです。

見当識・記憶障害

何処にいるのか、何時なのか等、
置かれている状況が急に分からなくなるものです。
また、つい最近の記憶でさえ忘れてしまったり等も見受けられます。

検査および診断

せん妄状態に陥ると会話がスムーズに行えないケースが
多いことからまずは問診で状態をチェックします。
また、せん妄と見られる症状がいつから起きているのか、
頻度、起きた時の状況等を家族からヒアリングします。
問診にてせん妄が疑われる場合、テストを行います。
せん妄は見当識の低下がみられますので、
理解力や記憶に関してや、
文章・図形作成、空間認知・計算力といった、
基本的なテストを行い、回答にてせん妄かを診断します。

治療

せん妄の治療は主に薬物療法と環境調整の二種類があります。

薬物療法

ブドウ糖や抗生剤、抗精神病薬等による薬物状態です。
また、状況によっては鎮静薬と投与し、興奮状態を安定させます。

環境調整

患者に安心感を与えるために、
明るい部屋で今どこにいるのか、今の時間などを伝えます。
「今の状況」を把握しやすいよう、カレンダーや時計、
家族写真等を用意し、自分自身の状況を把握しやすい環境を作ります。

せん妄の予防・ケア

生活のリズムを崩さないことが重要です。
特に高齢者の場合、脱水や便秘が生活のリズムを崩し、
せん妄を発症させることにもなりますので、水分補給やトイレも重要です。
また、環境の変化がストレスをもたらし、
せん妄となるケースもありますので、高齢者の場合、
周囲の勝手で環境を変えないよう心がけることも大切ですし、
孤独感を与えないためにも、
積極的にコミュニケーションを取ることも心掛けましょう。
また、治療後に関しては衝動的に攻撃的になる可能性もありますので、
周囲には手にして危険を及ぼすものは置かない等の配慮も必要です。
点滴やチューブ等を抜いたり破壊したりといったリスクもありますので、
家族が寄り添い、患者をみておくことも大切です。

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