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CPTSD(複雑性PTSD)

CPTSD(Complex PTSD=複雑性PTSD)とは

CPTSD(複雑性PTSD)とは、その名称からも分かるように、PTSDをより複雑にしたものです。 しばしば、CPTSDとPTSDの違いが議論されますが、CPTSDはPTSDと比べると感情的な面、 対人関係に於いてより慢性的に困難な状況となる点が特徴です。 PTSDは恐怖体験等によって精神的外傷を負い、精神的不安定な状況に陥るものですが、 CPTSDの場合、衝撃経験が長期的に及ぶことから、自尊心や信用を喪失したり、 再被害傾向がある点がPTSDとの違いで、「精神障害の診断と統計マニュアル」では 従来のPTSDを単純性PTSDと定義し、CPTSDとの違いを明確にしています。

CPTSD

原因

CPTSDの原因は、PTSD同様衝撃的な事象の経験・体験ですが、PTSDと異なり、
目撃は該当せず、さらには突発的に経験するのではなく長期反復的な体験が原因とされています。
例えば、家庭内暴力・虐待、組織的ないじめ等が該当します。
PTSDの場合、予期せぬ交通事故や自然災害に遭遇、
あるいは目撃することで発症するケースもあります。
いわばその「一回だけ」の事象でも発症するケースがありますが、
CPTSDは大きな衝撃が何度も繰り返されることで発症します。

症状

CPTSDの症状はPTSD同様、精神的なものが多いです。
虚脱感、無力感といった症状に加え、絶望感や喪失感等が特徴ですが、
CPTSDならではの特徴として解離症状が挙げられます。
乖離症状とは、CPTSDの原因となった、
つまりトラウマの原因となっている事象を自己の日常とは別の意識状態に置くものです。
つまり、苦しんでいる状態と日常的な状態は、意識状態が異なるもので、
CPTSDによって苦しんでいる時の意識状態のことを覚えていません。
また、解離状態にある時の言動、行動を覚えていない点も特徴です。
一種の別人格のような状態となってしまいますので、
それまでの患者とは思えないような、まるで別人かと思うような言動・行動を取ることもあります。

検査および診断

CPTSDの診断は、問診にて行うケースが一般的です。
PTSD同様、衝撃的な経験の有無に加え、それらが継続的なものなのかを問診します。
その際、他にも精神疾患はないか、また摂取中の薬の有無なども判断材料となります。

治療

CPTSDの治療法としてSTAIR/NST療法があります。
感情調整、対人関係の調整を行うSTAIRと、ナラティブストーリーテリング、
つまりは話を聞かせるものです。
この治療は一度の治療でCPTSDを改善させるものではなく、
段階的な治療となっており、
継続することでCPTSDの原因となっているトラウマから解放されるよう作られています。
実に16のセッションから構成されており、
希望、感情、
対人関係パターンやコミュニケーションと自己主張、
さらには患者自身のトラウマを語り、今後どうするのかまでをも含む、
包括したプログラムです。
但し、これらのペースに関しては患者の状態によります。
CPTSDの症状は様々ですが、どのような症状が確認されるかは患者によって異なる点もあります。
そして治療の進行具合もまた、患者次第です。
治療がスピーディーに、順調に進む患者様もいれば、思うように進まない患者もいます。
これはCPTSDの原因となった体験の衝撃の度合いと連動したものなので、
患者様の治療のペースが遅いからといって叱責するのは控えましょう。

治療後の注意点

CPTSDの治療は基本的に長期間に及ぶものです。
そのため、周囲の理解が重要です。患者様に負担を与えない点はもちろんですが、
CPTSDへの理解も重要です。
特に解離状態にある時は、決してふざけているのではなく、
患者自身も症状に苦しんでいる状態であることを理解し、
むやみに叱責してかえって精神的に追い込むようなことは控えましょう。
患者の精神的な負担とならないようあくまでも諭すようにしましょう。
また、ある程度の成果を得た後も再発しないよう、ストレスとの向き合い方も大切です
日々の生活の中でストレスを蓄積しないよう、
適度な睡眠や運動等を心掛けることが大切です。
CPTSDはストレスとも密接な関係にありますので、
ストレスが蓄積されていると自覚するのであれば、自分の時間を楽しんだり、
あるいは友人と一緒の時間を作ったり体を動かすなど、
患者自身がストレス発散できることを実践してストレスをコントロールしましょう。

予防

CPTSDは継続的な衝撃体験によって発症するものです。
そのため、環境が大切です。
患者自身だけで環境を変えることは難しいですが、
変えられるのであれば我慢・忍耐を発揮するのではなく、
環境を変えることも大切です。

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